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『ルクレ☆オンライン』を開く田原好恵氏は、レジテックコーポレーションの建設一部工事課で現場監督を務める。役職は主任。中途採用で建設業界に入り、今年で4年目。「4年目といっても」と田原氏。「初めの2年は所長の補佐という形でした。なので、現場監督としてはまだ見習いみたいなもの。最近、監督と呼ばれることにやっと慣れてきた感じです」。
同社の女性現場監督は、現在3名(取材時)。年齢も20代~50代と幅広い。さらに、近々もう1名、中途採用の社員が増えるとのこと。
田原氏「最近、女性の現場監督が増えているね、と職人さんには言われます。私は自社以外の現場はわからないので何とも言えませんが……。ただ、女性の職人さんは増えていると感じますね。私が採用されたのも、ちょうど”働き方改革”なんて言葉が使われ始めた頃でしたし、(就職に)いいタイミングだったと思います」
「現場の写真管理業務は、自分ひとりでやっています」と田原氏。蔵衛門Padを使い始めて約半年。にも関わらず、工事写真の撮影から蔵衛門御用達との連携による台帳自動作成まで、ひと通りをこなす。CAD図面を出力したPDFから豆図を切り出して黒板に配置するなど、ワンランク上の使い方も活用しているという。
田原氏「豆図の一括登録はまだやったことがないので、それも覚えたいですね」
蔵衛門Padの使いこなしに意欲を見せる田原氏だが、このような「新しいツール」の使用に対して、二の足を踏むことはなかったのだろうか。
田原氏「以前からiPhoneを使っていましたし、これ(iPhone)に黒板が入れば便利なのに、と思っていました。なので、むしろイメージしやすかったですね。あぁ、大きなスマホなんだな、と。写真管理業務にかかる時間は(木製黒板時代の)半分程度になったと感じます。台帳の中身はもちろん、表紙まで自動で作ってくれますし」
若手の社員はもっと抵抗なく使っていて、使い方を覚えるのも早いとのこと。そして、蔵衛門Padの導入は当初想定していた以上の効果を生んでいると、建設一部工事課次長の芦澤真氏は語る。
芦澤氏「写真業務の効率化だけでなく、新人現場監督をサポートするツールとしても非常に有効だと気付いたのです。たとえば撮影時、アナログ黒板を上手く構図にはめ込んできれいに写すためには、それなりのスキルが必要でした。でも、蔵衛門Padなら黒板の配置も簡単だし、若い人はスマホでの撮影にも慣れていて、品質の高い工事写真が撮れます。
手書きでは読みにくかった黒板の文字も、フォントを使ってすっきりと読みやすい文字になるし、建設業界の専門用語を知らなくても、平仮名で書けば正しい漢字で変換してくれる。蔵衛門Padの機能が個人の経験や知識を補って、現場監督としての能力を押し上げてくれるんです」
なるほど、新人教育の効率化は、即戦力化の面でも大きなメリットだ。
蔵衛門Padのような最新技術は、若者や女性が建設業界に感じていた障壁を取り払ってくれる存在になり得るだろうか。
田原氏「以前は黒板のほかにぞうきんやペン、構造図などを抱えて現場を移動していました。蔵衛門Padなら荷物も少なくなりますし、疲労の度合いは大きく減ります。現場では疲労が事故や怪我につながるので、蔵衛門Padは安全性の向上にも一役買っている。若い人や女性に限らず、みんなにとっていいことですよね」
なお、レジテックコーポレーションでは、蔵衛門Padを追加導入。現場監督だけでなく、工事課の社員全員に配布した。その理由について、芦澤氏は次のように語る。
芦澤氏「予想以上に便利だったんです。図面や工程表をPDFにして入れておけばその場ですぐに確認できるし、急な変更箇所も記録しておけます。画面が大きくて見やすいので、施工者間の意思疎通もしやすい」
ベテランの作業省力化と、新人の確保・教育という課題。現在の建設業界全体がそのヒントを暗中模索する中、レジテックコーポレーションは解決法のひとつを蔵衛門Padに見出したのだ。
長らく男性の仕事とされてきた建設土木の世界。だが、今後は女性の参加もごく当たり前になっていくだろう。その時代の流れを加速していく鍵のひとつが、蔵衛門Padをはじめとする新しい発想と優れた技術なのだ。
情報が整然と整理されて見やすく、完成度の高さが印象的な、田原氏の黒板の数々。聞けば、文字の大きさや文字揃えの指定、マーカーの色には気を使っているとのこと。
「作図に寸法を入れたりするとき、数字が自動的に回転してくれたり、範囲に収まる文字サイズになってくれたりするのも便利。あと、黒板の背景色を変えると、ペンの色が自動的に変わるんですよね」
さすが、お詳しい!