「業務効率化の最大の目標は、単純作業をいかに軽減できるかにありました」と、大鉄工業株式会社 建築部 担当課長 林則人氏は振り返る。
林氏「工事現場の品質と安全を徹底するためには、若手の現場監督をいかに育成するかが極めて大きな課題です。しかしながら、その障壁となるのが日々の膨大な単純作業。その代表格は、工事写真業務です」
施工の記録となる工事写真の撮影と保存(台帳化)において、発注者に提出しなければならない写真点数は年々増加傾向にあり、場合によっては全数撮影も求められる。今回、大鉄工業が受注した12階建て住宅の案件では、写真が1日あたり200点を超える日も少なくない。そしてその撮影は、若手現場監督たちの仕事なのだ。従来のデジタルカメラとアナログの工事黒板を使って撮影していては、それだけで彼らの1日が終わってしまう。
林氏「工事写真業務も大切なんですよ。とはいえ、結局は“施工個所と工事黒板をひたすら撮る”という膨大な単純作業なのも事実。我々が本当に時間をかけたいのは、安全施策や設計図の確認、計画書の作成など、監督本来の業務である“現場の管理”に関する技術を習得させることなのです」
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